あるRTWPC達 外伝2話 れーにゃのにっき

○月○日…きづけば、いつのまにかここにいた。
なぜここにいるのかわからない。とりあえずきおくのなかにあるチコラブ、とやらをまつことにした。

○月▽日…わたしのからだが、プログラムだということをしる。
ほんらいのデータがゆがめられているそうだ。…なぜ、このことがわかったんだろう。

○月Λ日…ここが、ラグナロクザワールド…RTWのせかいだということをしる。
かんかくてきにいえばここはこのせかいのうらがわ、ということらしい。

───…誰だ!?───貴方に危害を加えるつもりはない
───っ!?月夜花!?───ああ、だが、私は本来の月夜花ではない
───…?領域外って…?…───いや、君たちが普段居るフィールドは…
───…つまり、此処は…───ああ、そういうことだ
───それで、結局此処は…───さあ、私にも分からぬ
───…大丈夫か?───ああ、すまない…

○月◆日…チコラブとであった。わたしがここにいるりゆうをはなした。
チコラブはわたしのことをしんぱいしてくれた。

○月剴…チコラブがまたきた。わたしのにっきを見て、かんじをおしえてあげる、といわれた。
手がいたくなったけど、たのしい一にちだった。

───ん?ああ。ちょっと思い出に浸っているだけだよ───…何の思い出?
───これの思い出───聞かせてくれないか?
───ああ、いいよ。まずは、僕が…───
…───と言う結末───その鎧は、どうしたんだ?
───ん〜、それは、ねぇ…───

■月Ψ日…チコラブが、いつも持っているかがみのようなたてのことを話してくれた。
とてもきょうみぶかく、む中になってきいた。

■月∩日…今日はチコラブが、「テスト」とかで早くやってきた。
いろんなことをしてあそんだり、かん字を教えてもらったりした。

■月ゞ日…今日は、「会話ログ」というものを見つけた。
チコラブのいろんな面が見れて楽しかった。わたしももっと友だちがほしいかな。

───おうともよ、流石にDOPは参った。…お、出た出た───…?猫耳の…ポリン?
───じゃあ次は…てい!───あはは、ひひひ…ひぃー、ひぃー、腹筋痛い…
───イデモンポリン、ロックマンポリン、クイックマンポリン、ジャイロマンポリン、ナイトマンポリン…───
あははははは、笑い死ぬぅ…───…技研究、行きますか…───あ、ああ…そうしてくれ…。死ぬかと思った…

■月○日…チコラブが色々と面白かわいい物を出してきた。
そのあと、わざのれんしゅうとか言うのをやっているのを見て、すごいと思った。

■月§日…漢字を覚えるのが楽しくなってきた。
さらに、うんが言いと言うか何と言うか、「電子じしょ」とやらを見つけた。
良い、と書くべきらしい。

■月≡日…詩を書こうと思った。
幸い、「電子辞書」のおかげで漢字が沢山書けるから丁度良いと思う。

・ ・ ・

『…思えばいろいろあったな。チコラブに会ってからも。
 しかし…参ったな、最初のほう何が書いてあるのかわからなくなった気がしたぞ』
毎度毎度の瓦礫の町。苦笑いしながら日記を見つめるレーニャである。
『…ああ、頬がほころぶ』「何で?」『楽しい思い出を思い出してる』「そうか」
不意に掛けられた声に驚かずに喋るレーニャ。声をかけたのは他称『ポリンマスター』チコラブである。
「そういう自覚は無いけどね」『誰に向かって喋っている、誰に』チコラブの言葉にレーニャが苦笑い。
「で…ああ、日記か。俺は三日坊主でねぇ…こういう毎日やる物は数日で終わっちまう」
『チコラブらしいな。…そうだ、見てみるか、日記』「恥じらいと言う物を持ちなさい、レーニャさん」
『一応あるが、ここで使うのは無駄だからな』にこやかな対話。「ま、見さしてもらうよ」

「…最初の頃と見比べると字も上手くなってきたね」『ああ、先生が良いおかげだ』
「冗談、字は汚いのに良い先生なんて勤まらないよ」『謙遜するな、チコラブ』
「あまり誉めると調子に乗るぞ?もともとこういう奴だし」笑いながら見た目に合わない台詞を吐くチコラブ。
『しかしまあ、大変だったな…この間は』「そうそう、これがあったからよかったものの…って、おや?」
本来、ラグビーボールよりも丸く青い物体は…鉄球になっていた。
「…Gランチャーとかに変形するのか?」…長い砲身を持つバズーカ砲に変形した。
「…Dグレイブとか?」…青い刀身を持つ薙刀に変形した。
「…ゼットセイバー」…ビームサーベルに変形した。
「なんじゃあこりゃぁ〜!!」絶叫があたりに響いた。

『全く。いきなりだな』「悪い、レーニャ…」お互い、耳を寝かせている。
『…で?』「で?」『それで何かやらんのか?』レーニャは明らかにうきうきしている。
「…わかったよ。じゃあ先ずは…『クラッドアンカー』!!」チコラブの左手の物から錨が発射された。
『…それで、この錨がどうしたのだ?』レーニャが何気なしに錨を掴もうとする。
「レーニャ、掴んじゃダメ!!」『は?』時、遅し…既にレーニャは錨を握り締めていた。
次の瞬間、錨は爆発して無くなった。『…もっと早く言え!』「お前が言う前に掴んだんだろが…」

「じゃあ、『デンジャーラップ』」シャボン玉がでてくる。中に何か入っている。
『…中に入ってるのは何だ?』今度はちゃんと距離を取って見ているレーニャ。
「爆弾。地雷にしたりとかできるのよ。次は…」チコラブに光が集まる。「『メテオレイン』!」
そう叫んで上空に水弾を放った直後、無数の水弾が降り注ぐ。『痛い痛い痛い痛い!!』「…あ。」

「今度は俺のミスです、ゴメンナサイレーニャさん」『…死ぬかと思った』
「…さて今度は何をやってみようか…『リーフシールド』!」今度はチコラブの周りで葉っぱが回転する。
『…で?』「ファイアボルトかましてみそ」『あ、ああ…ファイアボルト!』
レーニャは先刻の仕返しと言わんばかりに手加減せずにファイアボルトを放った。…まあ、当たらないと思っているからできるのだが。
ファイアボルトが葉っぱに当たった。燃えるかと思った葉っぱは、なんとも無い。
「…な?」『…何故燃えない?いや、ファイアボルトは何処行った?』「弾いた」
『…なるほど、防御技か。…ッとぉ!?』葉っぱが回転しながら飛んでいく。
「攻守一体ですよ、レーニャさん」『…こういうものがあるのか』
そう言いながらチコラブは枝を折る。出て来たのはマンドラゴラ。「丁度いい、『ウインドストーム』!!」
小型の竜巻を発射した。マンドラゴラは、小型の竜巻に直撃し、戦闘不能となった。
次の瞬間、「あははははは!!」『ぶわははははは!!』マンドラゴラが空中へと運ばれ…星となった。

「…あれ、どうしたんだ?出なくなっちまった?…ENはまだあるから…こっちのエネルギー切れか」
『まあ、無限に使えるものなど無いからな』「そうそう。じゃあちょいとこいつ休ますかね」
そう言うと、チコラブは左手の物を外す。『…?良く見てみれば…機械?』
「そりゃそうだろ、こいつは機械だと思うよ?」『いや、そうじゃなくて小さな機械の集まりだ』
「…ナノマシン、か」そう言うとチコラブはボールみたいな物をじろじろと見る。
『そういえば』レーニャが瓦礫の山へと向かい大きな袋を持ってきた。
『この袋に書いてるのはナノマシンと読めるが』「どれどれ…なぁる、これは多分使えないナノマシンだね」
『これで補充はできんのか?』「さてね…」袋にボールのような者を沈めると…
「…お、いける奴があったみたいね」『他にも何袋かあるが』「あー、今はいいんじゃない?」

Ψ月〒日…チコラブがこの前付けていた左手の物でいろいろやってもらった。
特に、マンドラゴラを飛ばした竜巻が一番面白かった。

少女の日記は、まだまだ終わりそうにも無い…